エルプフィルで聴いたコンサート ② / ガーディナーによるハープ協奏曲のような幻想交響曲とベルリンドイツ響の親近感溢れるコンサート

前回の続き、エルプフィルハーモニー・ハンブルクでは、もう二晩コンサートを聴くことができた。ガーディナー / レヴォリューショネル・エ・ロマンティックとロビン・ティッチアッティ / ベルリンドイツ響 である。 ・ガーディ…

エルプフィルで聴いたコンサート ① / NDRエルプフィルのシーズンオープニングコンサート、なんと指揮者が演奏直前に指揮台から降りてしまった

・呼吸を合わせて音楽を紡ぐ 先日、世界で活躍されているヴァイオリニストとお話する機会があった。その方が「室内楽は楽しい、演奏していて一番楽しい、一番好き!」とおっしゃっていたのが印象的であった。サロン的な雰囲気かつ非公…

中空に浮かぶ巨大コンサートホール ハンブルクの通称エルフィ(Elphi)、凝りに凝った設計とデザインそして音響 / エルプ フィルハーモニー・ハンブルク見学記

エルプフィルハーモニー・ハンブルク(Elbphilharmonie Hamburg)、港に向かって屹立する建物のど真ん中に位置する巨大なコンサートホール。遮音を目的としてホール全体を中空に浮かせる構造になっているとは恐…

無料なんて申し訳ない東京大学の博物館2つ、アクセス便利でパリのケ・ブランリ美術館や大規模家畜剥製群が見られる / インターメディアテクと東京大学総合研究博物館

・東大 インターメディアテク@KITTE 東京でケ・ブランリ美術館が見られるとは思わなかった。しかも、ここ東大 インターメディアテク@KITTEでは、本国フランスと異なり、小規模ながら詳細な日本語解説があるのが嬉しい。…

色彩と線の画家クレーによるアーティスト論評と谷川俊太郎も惚れこんだ魚の絵 / 『クレーの日記』と『クレーの絵本』を読む

素晴らしい装丁だけでも手にしたくなる『クレーの日記』。クレーはヴァイオリンの腕もプロ級で、文筆力を含め才人だった。そのクレーが淡々と日常を描いた日記の中からアートや音楽について抜粋をまとめてみた。クレーは絵画のみならず…

バウハウスの見せ方上手なミサワホームの博物館とバウハウスデザインの面白本 / 『バウハウスと茶の湯』山脇 道子著を読む

ミサワホームのバウハウス展と書評 この展覧会で、カンディンスキー出題の課題をやった後、彼の絵画や作図を見ると、あの奇妙な直線と円で構成される絵画に、しっかりと理論的な裏付けがなされていることを、驚きをもって理解できた。