ベルリンからお散歩でフランクフルト アム オーデルへ / ポーランドでタイマッサージ

ベルリンからお散歩でフランクフルト アム オーデルへ / ポーランドでタイマッサージ

ベルリンに逗留中、夜のコンサートなど終日予定もない日にはベルリン近郊のポツダムでも行こうかと思っていた。しかし、この時ツェツィリエンホーフ宮殿は閉館中だし、雪が降ったばかりで湖畔は寒そうだしで、急遽変更してフランクフルトへ。
フランクフルトと言ってもアム マインではなくアム オーデル / Frankfurt (Oder) のほうである。アム オーデルとは、ポツダム会談で決まった新しいドイツの国境線オーデルナイセ線のオーデルであり、オーデル河畔のフランクフルトという意味である。
そして、オーデル川を渡れば、そこはポーランド スウビツェ / Słubice の町。そこで、久々にポーランドの市場 Targowisko Miejskie に行くことにした。

ヴロツワフ大学のお引っ越し
フランクフルト アム オーデル / Frankfurt (Oder)
いざポーランドへ、スウビツェ/Słubiceの町
ポーランド スウビツェの市場 Targowisko Miejskie
スウビツェの市場で市場飯
ポーランドでタイマッサージ
ドイツ鉄道とオランダ鉄道のアプリ

○ ヴロツワフ大学のお引っ越し

以前訪れたポーランドのブロツワフ、その古い街には1702年設立の由緒あるヴロツワフ大学がある。大学内部には博物館など見所が豊富で、訪問した際に書いたブログに以下の記述がある。

フリードリヒ・ウィルヘルム3世がおこなったプロイセン改革によって、1811年フランクフルトヴィアドリナ大学(現 ヴィアドリナ欧州大学 Europa-Universität Viadrina)がヴロツワフ大学に統合された。その際に本、棚、家具、楽器は船に詰まれオーデル川で運び込まれたという。その時を描いた絵が展示されており、当時の美しいヴロツワフの街並みが俯瞰してみてとれる。

ヴロツワフ(Wroclaw)のおすすめ博物館 / 市歴史博物館、考古学博物館、軍事博物館、ヴロツワフ大学博物館
ポーランド第4の都市 ヴロツワフ / ブロツワフ / ブロツラフ。ドイツ語名では ブレスラウと言い 17~20世紀においてはハプスブルク家やプロイセン王国の支配…
jtaniguchi.com

つまり、オーデル川を使ってひとつの大学がフランクフルト アム オーデルからブロツワフまで引っ越しをしたのだ。そんなことを覚えていたこともあって、このもう一つのフランクフルトに出向いてみるのもよいかなと思った。

1811年フランクフルトヴィアドリナ大学統合時の絵 @Muzeum Uniwersytetu Wrocławskiego
1811年フランクフルトヴィアドリナ大学統合時の絵 @Muzeum Uniwersytetu Wrocławskiego

○ フランクフルト アム オーデル / Frankfurt (Oder)

ベルリンからフランクフルトまでは約1時間半。頻繁にRE/Regional ExpressというDB(ドイツ鉄道)の快速列車が走っているからフラリと出かけることができるし、運賃も安い。ただ、後述するけれど、DB(ドイツ鉄道)とそのアプリが極めてやっかいなので、少々注意が必要。
この時もアプリの時刻表通りにはいかずエルクナー(Erkner)までSバーンで行き、そこからRE1に乗り換えた。

エルクナー駅での乗り換えはSバーンから一度出てDBのホームへ移動が必要 @Erkner
エルクナー駅での乗り換えはSバーンから一度出てDBのホームへ移動が必要 @Erkner
DBのエルクナー駅 @Erkner
DBのエルクナー駅 @Erkner

フランクフルト アム オーデルの街を訪れてみるとフランクフルトは駅舎も小さく、小ぶりな都市。戦争末期にソ連の侵攻で町は壊滅状態だったと言う。

フランクフルト アム オーデル駅 @Frankfurt (Oder), Bahnhof
フランクフルト アム オーデル駅 @Frankfurt (Oder), Bahnhof

それでも4割程度の戦前の建物が残っているらしい。歩くとレンガ造りの大きな建物がそこここにある。

駅から街中に向かう途中の廃墟 @Frankfurt (Oder)
駅から街中に向かう途中の廃墟 @Frankfurt (Oder)
古い郵便局と迷彩模様のトラム @Frankfurt (Oder) Postbank Filiale
古い郵便局と迷彩模様のトラム @Frankfurt (Oder) Postbank Filiale

一方で旧東ドイツの町らしく道は広く、新しい建物はとにかく大きい。町の規模とちょっとアンバランスなところがもあるが、町並みが鄙びているせいか、それも気にならない。老人も多くて、社会主義体制のままなのかと錯覚させる雰囲気もある。

フランクフルト アム オーデルの町並み @Frankfurt (Oder)
フランクフルト アム オーデルの町並み @Frankfurt (Oder)

あまり博物館施設なども多くはない街なので、とりあえずモールなどを覗いてお茶を濁しつつ、ポーランド国境の橋がかかったオーデル川に向かった。

ひと気の少ないモール @Frankfurt (Oder) Der Oderturm
ひと気の少ないモール @Frankfurt (Oder) Der Oderturm

○ いざポーランドへ、スウビツェ/Słubiceの町

オーデルナイセ線上の都市であるから、川を渡るとそこはポーランド、スウビツェ/Słubiceという町がある。地図で事前に調べたら小さな町のようだけど、なんと以前から気に入っているポーランドの野外市場があるではないか。東欧好き、市場好きとしては大チャンスである。
このポーランドの市場へベルリンからわずか1時間半で行けることに気がついた時はたいそう嬉しかった。

フランクフルト アム オーデルとスウビツェの観光地図
フランクフルト アム オーデルとスウビツェの観光地図
オーデル橋の川向こうがポーランド スウビツェ @Oder Bridge Słubice / Frankfurt Oder Border Bridge
オーデル橋の川向こうがポーランド スウビツェ @Oder Bridge Słubice / Frankfurt Oder Border Bridge

ポーランドはシェンゲン協定内なので国境検査はない、橋を徒歩で渡ればポーランド入国である。第二次世界大戦で、町が分断されて対岸がポーランドになった町はドイツにもいくつかあり、そのひとつがゲルリッツ(Görlitz)とズゴジェレツ(Zgorzelec)であった。こちらはオーデルナイセ線のナイセ川が国境となっていて、以前訪問記をブログでまとめた。

ゲルリッツ(Görlitz) ズゴジェレツ(Zgorzelec) 観光ガイド / ドイツとポーランドの国境にある映画の街
「ゲルリッツ」は、”ゲリウッド”と呼ばれ、欧州舞台の映画にロケ地として多く登場する。そして、『グランド・ブダペスト・ホテル』 『愛を読むひと』 『ちいさな独裁者…
jtaniguchi.com

この時の経験があって、ベルリンから一時間あまりで行ける国境の町に来てみた。ちなみに実際に越境は自由で往来になんの制約もないのだが、ドイツ側にだけは複数の警察官と警察車両が数台待機していた。

オーデル橋手前のドイツ側には警察が待機 @Oder Bridge Słubice / Frankfurt Oder Border Bridge
オーデル橋手前のドイツ側には警察が待機 @Oder Bridge Słubice / Frankfurt Oder Border Bridge

そして橋を渡ると目につくのが薬屋、タバコ屋。ちょっと古い味わいのある街に少し変わり、ドイツ人向けの店が立ち並ぶ。

橋を渡って目にするスウビツェの商店街 @Słubice
橋を渡って目にするスウビツェの商店街 @Słubice

○ ポーランド スウビツェの市場 Targowisko Miejskie

Polenmarkt(Polish market)と言って、このような国境の双子の町には、物価の低いポーランド側にドイツ人が買い出しができるように市場がたつ。今回のお目当てはこのポーランド市場である。

散歩気分で橋を渡ってから大通りを歩くと懐かしきポーランドの景色が目に入る。人々はドイツの辺境の町よりも更にノンビリしており、冷やかしで覗くスーパーではドイツよりずいぶんと価格が安く感じる。
そんな感じで1キロほど歩くと、スウビツェの市場(Targowisko Miejskie)に到着である。

ちょっと驚いたのは、普通のポーランド各地の市場と異なって、市場では皆さんがドイツ語を話しており、看板もドイツ語併記である。市場内ではユーロも普通に使える。お釣りももちろんユーロでくれるし、トイレなんかもユーロのコインでの支払いであった。

ドイツ語併記のスウビツェの市場看板 @Słubice
ドイツ語併記のスウビツェの市場看板 @Słubice

市場に入ると、これまで訪れたポーランド市場の記憶を頼りに、いろいろ買い漁った。1番買いたかったドライフルーツ屋は残念ながら市場にはなく。野菜や衣類や革製品などを扱うお店が多い。平日だった為か、店は半分くらい閉まっていて、八百屋はたくさんあるが、魚屋は1つ、肉屋は開いていないようだった。

ポーランドの市場についてはこちらの記事をご参照ください。

海外旅行での市場の楽しみ 1 / 市場の醍醐味と思い出のユニークな蚤の市や市場
その地域の暮らしがひと目でわかるのが市場の魅力である。旅の醍醐味とも言える訪問先の息吹がそのまま感じられる為、市場巡りは実に楽しい。そして、旅先での寝泊まりにお…
jtaniguchi.com
海外旅行での市場の楽しみ 2 / フランス市場で活躍した魔法の言葉と各国ファーマーズマーケットの魅力
市場の音、ざわつきもご馳走である。活気あるファーマーズマーケットや魚市場では食材の新鮮さが伝わってくるし、冬の凍てつく空気にあっても、市場のアチコチからかかる話…
jtaniguchi.com
八百屋や衣類店が並ぶ青空通路 @Targowisko Miejskie
八百屋や衣類店が並ぶ青空通路 @Targowisko Miejskie
雑貨店などが並ぶ内側通路 @Targowisko Miejskie
雑貨店などが並ぶ内側通路 @Targowisko Miejskie

そこで、まずは八百屋で定番の出汁野菜セットを購入した。ポーランドの市場の定番で野菜類が縛られて売られている。この中身はニンジンとペトルーシュカ(白ニンジン)、セレル(セロリの根)ペトルーシュカの葉(ほぼパセリ)、ポロネギ。これでスープをつくると味わい深いのだ。ちなみに生でかじってもペトルーシュカは甘くて、セレルは茎と違って筋がなくセロリの味わいたっぷりなので、とても美味しい。

八百屋の店先 @Targowisko Miejskie
八百屋の店先 @Targowisko Miejskie

また、ケーキも買ってきた。これは以前ワルシャワの市場でハマってしまったものだ。ポーランドの市場で売られているケーキの見てくれは日本のケーキに負けてしまうが、実は味は抜群。甘さ控えめで大ファンなのである。ただ、こちらでは切り売りできないと言われ、小さめのケーキ一つに絞らなくてはならなかった。

ケーキ屋のショーケース @Targowisko Miejskie
ケーキ屋のショーケース @Targowisko Miejskie

次に足りないものはスーパーマーケットで調達することにした。スウビツェの市場の隣には巨大なスーパーマーケット Lidlがある。ポーランドのいたるところにあるドイツ資本のディスカウントスーパーで以前のポーランド旅でもお世話になった。このスウビツェのLidlの駐車場には、ドイツ人の買い出しの車でいっぱいであった。

スウビツェのLidl外観 @Słubice
スウビツェのLidl外観 @Słubice
スウビツェのLidl店内 @Słubice
スウビツェのLidl店内 @Słubice

それでドライフルーツはこちらのスーパーで購入した。滅法旨い燻したドライプラムを所望したのだが、残念ながらここにもそれはなかった。ポーランド製の味付マヨネーズはとても美味しいので、大蒜を和えたものをかごにいれる、あとはポーランド産のウォッカとつまみとしてオリーブを購入した。

スウビツェの市場とLidlで購入したもの
スウビツェの市場とLidlで購入したもの

帰宅して、早速ニンジンとペトルーシュカの葉、ポロネギの緑部分を抜き取ってスープを作った。このスープに残りもののテールスープを加え、豆の缶詰と挽肉で煮込んで東欧風の煮込みの完成。チーズ入りのダンプリングを添えて夕食にした。

東欧風の煮込み定食
東欧風の煮込み定食

デザートには市場で買ってきたケーキ。やはりポーランドの市場ケーキは美味しい。薄いパウンドの上にフルーツ入りの生クリーム、甘酸っぱいベリーのババロアにゼリーと実はけっこう凝ったケーキであった。

デザートのケーキ
デザートのケーキ

○ スウビツェの市場で市場飯

ランチもスウビツェの市場内でとった。どこでも市場飯は安くて美味しい、世界各地でこの市場飯の世話になっている。

市場内の食堂 @Targowisko Miejskie
市場内の食堂 @Targowisko Miejskie

ちょうどお昼時だったので、心配だったが見つけた定食屋では1人席が1つ空いていた。メニューを見るとドイツ人客を意識してかシュニッツェルかミートローフのどちらかに付合わせを選ぶ形になっている。
つけあわせは、やっぱりポーランドから全欧に輸出されている名産のキノコ、その1択しかありえない。

シュニッツェルのキノコソースかけ @Targowisko Miejskie
シュニッツェルのキノコソースかけ @Targowisko Miejskie

ちょっとドイツ盛りなのは仕方ないとして、味付けはさすがポーランドである濃くなく素材の味がしっかりわかる。見た目のゴテゴテ感とは異なり、味は繊細でとても美味い。
周りを見渡すと皆さん満足そう、市場だけあって食べ終わるとどの客もそそくさと退席する。スープだけで済ませる方も何人かいた。以前のポーランド市場でも多く見かけたが温かいスープとパンで済ませる方も多い、こちらは多分ポーランド人の客だろう。

○ ポーランドでタイマッサージ

市場に向かってスウビツェの町を歩いているとタイマッサージ店の看板を見かけた。
日本で行きつけのタイマッサージ師に「しばらく来れないよ、欧州に旅行に行くから」と伝えたところ「欧州にもタイマッサージあるよ、ただちょっと高いね」と言われていた。彼女たちのネットワークがあるのだろう、なんとなく海外の状況をご存じのようだった。それで、1ヶ月滞在だから一度くらいマッサージの世話になるのもよいな、と考えていたところだった。

Beauty and Bliss Słubice 外観 @Słubice
Beauty and Bliss Słubice 外観 @Słubice

そして、市場の帰りにもう一度マッサージ店(Beauty and Bliss Słubice)に立ち寄った。店の体裁は美容室のようで、窓から中を覗くと女性向けのエステサロンを併設しているような様子。いささか気恥ずかしかったが、旅も2週間が経って身体はガチガチである。ちょっと勇気を出して扉を開け、自分でも可能かと尋ねてみた。すると奥から東洋人のマッサージ師が出てきて「もちろん」と。

料金を確認したところ40ユーロと日本と変わらない。美容室のような体裁ながら奥にタイマッサージの施術部屋もちゃんとある。これはラッキーと1時間ほど、こわばった身体を調整してもらった。

タイマッサージの施術部屋 @Beauty and Bliss Słubice
タイマッサージの施術部屋 @Beauty and Bliss Słubice

施術してくださったのはインドネシア女性の方でとても丁寧かつ上手であった。身体もポキポキいたるところが鳴っていて、施術中からどんどん身体がほぐされていく。それで、帰りの電車はとても身軽な身体で軽快にベルリンに戻ることができた。

帰路のフランクフルト アム オーデル駅 @Frankfurt (Oder), Bahnhof
帰路のフランクフルト アム オーデル駅 @Frankfurt (Oder), Bahnhof

○ドイツ鉄道とオランダ鉄道のアプリ

ドイツ鉄道には毎度世話になっているし、ドイツ各地にある駅舎も素敵な建物が多くとても好きなのだが、ドイツ鉄道の運行とはいまひとつ相性が良くない。遅延、運行中止、いつぞやは乗っている国際列車が運行停止で途中で突然降ろされたこともあった。今回はDB(ドイツ鉄道)のアプリがとりわけ酷かった。

ベルリンではSバーンなど市内交通機関はアプリで決済しチケットも電子化されている。それでドイツ鉄道も素直にアプリを利用することにした。ところがこのアプリがあまりにアテにならず呆れてしまった。

・DB(ドイツ鉄道)のアプリ

アプリを操作しチケットをクレジットカードを使って購入した、そのクレジットカードは当然決済登録も済んでいる。カード側のアプリで支払いを承認したところ、なぜかチケットが入手できなかった。何度やり直しても無理で、その原因も判明しない。結局アプリからの乗車券購入は断念して、駅で紙のチケットを自販機で購入する羽目になってしまった。

ドイツ鉄道(DB)の券売機 @Frankfurt (Oder), Bahnhof
ドイツ鉄道(DB)の券売機 @Frankfurt (Oder), Bahnhof

また、アプリで表示される時刻表は実際の運行と合っていない上に、運行での進路変更も度々あっても、それがアプリには反映されていない。そもそもアプリの時刻表表示通りに列車がホームにいなかったりもする。結局、確実なのは駅で発着掲示板を確認すること、券売機で紙チケットを買うことであった。アプリはチケットも買えず、時刻も正しくなく使い物にならないのだ。

・NS(オランダ鉄道)のアプリ

一方、オランダ鉄道のアプリは超優秀であった。リアルタイム更新で運行変更もすぐにアプリに反映させるし、そもそも運行変更が少ない。電車が駅に到着した際に通知が来るし、画面表示されたチケットは検札の際は自動で画面が明るくなり車掌がチケットをスキャンしやすくなる、とても細やかな仕様だった。

アムステルダム中央駅の改札で電子チケットをかざす
アムステルダム中央駅の改札で電子チケットをかざす

オランダでは鉄道やバスの乗車の際には、Suicaのようにクレジットカードやデビットカードをかざすだけで乗車できる。それ故に国内移動(含むトラム)では事前のチケット購入は不要である。国をまたぐ際のみチケットを買った。
その際にアプリではなくブラウザからでもチケットが購入でき、それでも、発行されたQRコードをスマホで読み込めば電子チケットがアプリに納まるようになっている。ネットでチケットを買う際にメールアドレスも登録したがメールでチケット、つまり乗車券を送ってくることはなかった。すべてアプリで対応にするようになっている。

以上、オランダ国内移動とドイツでポーランドに行った際の体験からまとめてみた。DBはこちらのブログにも広告も掲載してくれているし、あまり悪く言いたくないけど、いつもこうした不満が生じてしまう。

ブログ上のドイツ鉄道(DB)の広告
ブログ上のドイツ鉄道(DB)の広告

ドイツ / ベルリン オランダ / アムステルダム

<詳細情報>
・Targowisko Miejskie
Kopernika 69, 69-100 Słubice
・Lidl
Chopina 2, 69-100 Słubice
・Beauty and Bliss Słubice
Beauty and Blis. Fryzjer Damsko-Meski Barber Masaz Thai
pl. Przyjaźni 29, 69-100 Słubice