華麗なる芸術都市の光と闇 “魔の都”ウィーンに響く、天才歌手グルベローヴァの美声 / 『滅びのチター師』と『うぐいすとバラ』を読む

音楽家と愛好家、こうも音楽にかかわる人々がウィーンに引き寄せられるのはなぜか。映画『第三の男』、ロマ(ジプシー)の人々、コロラトゥーラソプラノとして著名な歌手・グルベローヴァの歌声に触れながら迫る。映画『第三の男』(T…

シカゴ(Chicago)のコンサートホールとその音響のユニークな歴史 / シカゴ交響楽団の本拠地、数々の優秀録音を生んだシンフォニーセンター内のオーケストラホール

古くは名指揮者フリッツ・ライナー時代から録音では散々親しんできたシカゴ交響楽団(The Chicago Symphony Orchestra)の演奏、そしてそのシカゴ交響楽団の本拠地にして数多くの録音が残されているシカ…

ヴロツワフ(Wroclaw)のおすすめアート施設 / 国立博物館、現代美術館、パノラマ・ラツワヴィツカ、新設のコンサートホール NFM、圧倒的な質と量を擁するシロンスクの芸術都市

ポーランド第4の都市 ヴロツワフ/ ブロツワフ / ブロツラフ(ドイツ語名ブレスラウ)。歴史は古くクラクフやグダニスクにも負けない美しい街である。元はスラブ民族の土地であったが、その後ハプスブルク家支配下の時代もあり、…

メシアン 世の終わりのための四重奏曲の作曲、初演された場所 ゲルリッツの捕虜収容所と捕囚の元で作曲された奇跡の音楽 / 『時の終わりへ メシアンカルテットの物語』レベッカ・リシン 著を読み、メシアンの足跡を辿る

昨年プラハ聴いた印象的なコンサート、そして突然出会った一冊の書籍、これらが今回の旅の行き先であるドイツのゲルリッツ(Görlitz)とポーランドのズゴジェレツ(Zgorzelec)を決定的にした。コンサートの演目はメシ…