最近のテレビにはHDMI端子が必ずついている。そこで、旅先ではノートパソコンをダブルモニターにする目的でHDMI ケーブルを常に持参している。テレビのモニターを追加のパソコン画面として利用するのだ。ダブルモニターになるとメーラーを開きっぱなしにしたり、旅先で写真を整理する際になんか便利になる。旅先でも小さなノートパソコンの画面だけで我慢することがなくなるわけだ。
また、パソコンを使って音楽を聴く際にも重宝する。ノートPC付属の貧弱なスピーカーより、断然音の良いテレビのスピーカーをステレオスピーカーとして使えるようになるからだ。旅でも出張でもHDMI ケーブルを1本だけで宿泊先の空間がとても快適になる。
選択するHDMI ケーブルは旅に適したものがよい。移動の際に荷物となるのでケーブルは当然軽くて、どんな状況でも使える適度な長さのものが妥当だ。お勧めは2m程度の長さで、なるべく線が細いもの。高級感を醸し出している太いケーブルは旅ではNG、かさばる上に重い。最近はスマホやカメラなどの接続ケーブルや充電ケーブルなど、旅に持参するケーブルが増えたので、細々したものでも重量や鞄のスペースの確保に注意をはらったほうがよい。
また、ケーブルの長さにも気をつけたい。海外のホテルでは頭上にテレビを設置してある部屋もあるし、大型テレビを設置している部屋もある。テレビの裏側に配線を取り回したりすると、少なくとも2mのケーブルが必要となる。
・シカゴでは据え置き大型テレビを活用
トップ写真はシカゴの掘り出しもののアパート(マンション)に逗留した時の写真。美術館そばの立地なのに、広いリビングに加えてベッドルームが3つ、バスが2つもあった。こうした掘り出し物件だけあってTVも大型で豪華だった。その為、机をテレビに向けて配置し、遠方にもう一画面を設置する形に。スピーカーの音質は当然良く、毎晩のコンサートの予習復習にオーディオスピーカーとしてテレビを使用した。
・チェコでは、テレビをスピーカーとして
チェコの片田舎。作曲家マーラーが少年時代を過ごしたイフラヴァ(Jihlava / Iglau)の町のホテル。一般的な使い方でテレビがダブルモニターになる。ここは机がひとつしかない上に狭い。しかも元兵舎を改築したホテルで音楽をかけていないと、さみしすぎた(笑)。そのためBGMのスピーカーとしてもテレビは有効だった。
・オランダでは、純粋にテレビをスピーカーとして
オランダ、アーネム(Arnhem)近郊のロードサイドのビジネスホテル。テレビが上方の高いところにある。この位置にあるテレビはベッドに寝転んで見るので、どちらかというと。モニターというよりスピーカーとして使用することになる。
ケーブルを1本持参するだけで、ホテルやアパートが快適になるので、HDMIケーブルは特に長旅ではかかせないアイテムとなっている。