前回ご紹介したドイツ博物館には2つの分館がある。分館と言ってもどちらも通常ならひとつの博物館と言ってよいほどの規模と展示数である。その1つはシュライスハイム航空館(Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim)、航空機を集めた分館で飛行場の司令棟やハンガーを活用し、実機を多数屋内展示する大規模なもの。飛行場故にミュンヘン郊外にあり、出向くのには少々時間を要する。
もうひとつは交通センター分館(Deutsches Museum Verkehrszentrum)、鉄道から自動車オートバイなどを集めた交通博物館である。こちらは何両もの鉄道車両が展示されているにもかかわらず街中にあり、トラムで気軽に出向くことができる。
どちらの博物館もドイツ博物館の充実した様を表すものであり、書籍『科学博物館からの発想―学ぶ楽しさと見る喜び』でドイツ博物館愛溢れる記述をしている佐貫亦男氏が、これらを今訪問したら感涙にむせぶのではなかろうか。ともにミュンヘン滞在での時間が許せばしっかり眺めたい分館である。
● ドイツ博物館 シュライスハイム航空館(Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim)
● ドイツ博物館 交通センター分館(Deutsches Museum Verkehrszentrum)
● シュライスハイム航空館(Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim)
シュライスハイム航空館はドイツ博物館の分館にあたり、航空機をその歴史と共にまとめて屋内展示している。ミュンヘン中心からはSバーン1で40分ほど揺られ、駅を降りてからは20分ほど徒歩と少々立地は不便である。しかし、シュライスハイム航空館のお隣には映画の舞台にもなった美しいシュライスハイム城(Schloss Schleißheim)があり、美術館を兼ね備えているので、そちらも合わせて見学するのもよい。城の横にはバス停があるので、帰りは最寄り駅まではバスに乗ることもできる。
![シュライスハイム航空館外観 @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/69ddb603e0de26797729e23c1e3b03c7.jpg)
ドイツ博物館の管理下なので、技術博物館として正統派の展示手法であり、他の航空博物館に比べても生真面目である。それ故に空軍基地に航空機を単純に並べた軍事航空博物館とは一線を画す。玄関先で戦闘機がどーんと目の前に現れたりはしないのだ。しっかりとオットー・リリエンタール(1848-1896)による最初期の飛行機(グライダー)などが展示されている。
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リリエンタールはグライダーで幾度もベルリン郊外の丘で飛行実験をおこない、最後は1896年の実験で墜落し命を失っている。ライト兄弟を含めて後の飛行機設計に大きな影響を与えた偉大な航空人である。この展示品はレプリカとなっているが、1904年にリリエンタールの邸宅から博物館へ収蔵されたオリジナルは劣化した為、1959年にドイツ博物館がレプリカを製作したらしい。
このシュライスハイム航空館のある場所は、そもそも1912年にバイエルン王立飛行隊の最初の飛行場として設立された。今でも使用されている現存するドイツ最古の飛行場で、航空博物館が置かれるにふさわしい場所と言える。
![館内から飛行場に駐機している航空機が見える @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/b1773db5346fbb19607c5921cd9ccc1d.jpg)
そして、シュライスハイム空港には歴史上、軍事用と民間用の2種類の飛行場があった。最も古い建屋の駐屯地本部は1912年の開港時に建てられたもので、この部分に、シュライスハイム空港の歴史の展示があり、以下の時代区分で整理され、パネルと模型とで往時の姿を知ることができる。
1912-1919: 王立バイエルン航空隊時代
1919-1933: 商用航空と秘密軍事航空時代
1933-1945: シュライスハイム空軍基地時代
1945-1992: 軍用飛行場から航空博物館へ
![王立バイエルン航空隊時代の模型展示 @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/44664be5f08c45017a259394c962d5dc.jpg)
一方、機体の展示のほうは独特の機体をあえて集めているようで、どの機種も見応え十分である。ドイツがVTOLジェット戦闘機(EWR VJ 101)を開発していたとは、こちらの博物館で初めて知ったし、ドルニエ Do 31(Dornier Do 31)というVTOLジェット輸送機まで開発していたのも初耳だった。
![VTOLジェット戦闘機(EWR VJ 101) @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/ccd7ed28fab871a4687de1cf7dd53dc6.jpg)
![VTOLジェット輸送機 ドルニエ Do 31(Dornier Do 31) @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/52d3f88a0c62d33eac4d5e9cb749f267.jpg)
また、広いハンガー内で複葉機(Otto-Doppeldecker)のレストアをおこなっており、楽しそうな作業状況を眺めつつのんびりしたりもできる。このレストア中の機体 Otto-Doppeldecker は、訓練用として63機もシュライスハイムに配備されていたらしい。
![複葉機(Otto-Doppeldecker)のレストア風景 @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/7734ea470ab4d15b58fc1998d8a6893a.jpg)
また、エンジン好きの自分にはこういった生真面目な博物館はとてもありがたい。ドイツ博物館だけあって大量のエンジンが剥き出しで展示されており、エンジンのカットモデルも多数ある。更には、航空機の展示でもエンジンカバーをご丁寧に外しているものが多い。
![Jumo 004 エンジンが見えるようにカバーを外されたメッサーシュミット Me262 @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/42cc3a75fc24729023e531ae4ffbd7b5.jpg)
メッサーシュミット Bf109に搭載されたエンジン ダイムラー・ベンツ DB 601 は綺麗にカットされ、倒立V型気筒の見事な形状とエンジンの中心部に機関銃を通す空洞を設けた構造がよくわかる。
![ダイムラー・ベンツ DB 601 @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/f220e5c722941e8b2361d32627079cbf.jpg)
珍しいエンジンとして2重反転プロペラ用のBMW 803が展示されていた。大型機に搭載予定の大出力エンジンであるが実現はされなかった。このお隣には2重反転プロペラの原理模型も展示されている。
![BMW 803 エンジン @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/414b833102fb382bb07c52023683f059.jpg)
![BMW 803の2重反転プロペラの原理模型 @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/407d42015aadad35185d9d31dd19d6c2.jpg)
もうひとつ珍しいエンジンとしてメッサーシュミット Me262に搭載されたJumo 004 のライバルエンジンである BMW 003 も見ることができる。2つの最初期のターボジェットエンジンを間近に同時に見られるのはありがたい。また、BMWの航空機エンジンを見るには、付近にある本家のBMW博物館より充実しているのである。
![BMW 003 @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/bd9c607d60d753f834839fb6fe860193.jpg)
シュライスハイム航空館は通常の航空博物館のように、敷地がただただ広い訳ではなく屋内展示でもあるので、各機体はかなり集積されてひしめくように展示されている。その為、機体数は多く、細かな説明も多いので見学には時間はしっかりとったほうがよいだろう。
![ハインケル He111の後ろにはメッサーシュミット Bf109、Me262が見える @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/a76926b31402426c037b611ebd96577f.jpg)
![ユーロファイター等ジェット機もぎっしり詰まっている @Deutsches Museum Flugwerft Schleißheim](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/26bc4ecefe2e78d3e7ce39f588f7c52d.jpg)
航空館の中にはコーヒー販売機付きのフリースペースがあり、館内すべてを見終わった後、持参したサンドイッチをここで食べた。 シュライスハイム航空館の周囲にレストランなどはなく、博物館にはカフェもなかったので軽食を持参するのもよい。自然が豊かな場所なので、ちょっとしたピクニック気分にもなれる。
● ドイツ博物館 交通センター分館(Deutsches Museum Verkehrszentrum)
ドイツ博物館の分館として自動車や鉄道を展示している分館がミュンヘン市内にある。こちらはシュライスハイム航空館と異なり、ミュンヘン中心部からトラムですぐに行ける。かなり大きな車両や列車などまで展示してあり、都心内にこれだけ立派な交通博物館があるのは珍しい。アクセスに便利なこともあってか子供の見学者も多く、どの子も夢中になって眺めている。そんな光景を目にして、東京 神田にあった交通博物館が懐かしく思い出された。
![ドイツ博物館 交通センター分館外観 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/1163a2ca657e2183d09523b308f5d912.jpg)
交通センター分館は大きな3つの建物で構成される。建物毎に大まかなテーマとして「都市交通」「旅/長距離交通」「技術革新」と与えられている。その展示品は主に自動車、オートバイ、鉄道の3種類であり、毛色が変わった車両展示も多くて楽しい。
![ホール1 都市交通 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/bffbf26dc0687c65148124f91ee34ccc.jpg)
![ホール2 旅/長距離交通 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/9fbe9b67431b608beeecb43de0985e16.jpg)
![ホール3 技術革新 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/4d98825849fdd6671295028bad93ebfa.jpg)
ところで、この建物はマーラーが交響曲第8番を初演した会場でもある。初演時は副題「千人の交響曲」の通り1000人以上の演奏者で演奏されたらしく、会場はそれにふさわしくとても広くモダンである。
![1910年9月、初演に向けてのリハーサル風景-Wikipediaより](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/ffe52caa086b8db40fecac92f719f4c0.jpg)
1番目の都市交通のテーマのホールをうろうろ眺め歩いていて、印象に残ったのが、ミュンヘンの地下鉄Uバーンで見かける可愛いマーク。これは市の紋章で修道僧だそう。そもそもミュンヘンの名の起源がMönch(僧侶)から来ている故とのこと。鉄道車両は地下鉄Uバーンだけでなく、路面電車から長距離列車まで、よくも都会にこれだけ集めたと思うくらい揃っているが、このマークは古い路面電車にも描かれていた。
![Mönch(僧侶)のマーク @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/2626496205c0abe5f87f57c39a8a1519.jpg)
![Mönch(僧侶)のマークがついたUバーン車両 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/6b156e311eda1cb93e6bb0b14060fe7e.jpg)
自動車関連では、 木炭車(Adler Diplomat 3 GS mit Holzgasgenerator )がまず目を惹いた。戦時中の燃料不足から6人乗りの6気筒エンジンのリムジンに木炭ガスの装置を取り付けたものだそうだ。当時の映画などに稀に出てくるが、実物を見たのはこれが初めてであった。ガソリンエンジンのようなパワーは得られないが、木材が燃料になるので戦時中などは重宝したようだ。
しくみは木材を低温で炭化させ木炭を作る過程で発生するガス(一酸化炭素と水素)をフィルターや分離装置を経てエンジンで燃焼させ動力に変えていく。つまり薪を燃やすと言っても蒸気機関ではない。ただ、1942年当時では1kgのガソリンの代わりに約2.5〜3.5kgの木材が必要で装置と木材は重かった。しかも、木材は短い距離50~100kmほどで給油ならぬ再充填をしなければならなかったらしい。
![木炭車(Adler Diplomat 3 GS mit Holzgasgenerator ) @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/2a8c37c2fe8c6e728b7cad8e0237b8e6.jpg)
その他にもかなりごつい昔の清掃車(Krupp-Straßenkehrmaschine mit Wasserkessel,)があった。こちらはクルップ社製の電動3輪車で大きな水タンクを背負っている。馬が引く清掃車から1920年頃にこちらにとって代ったらしい。これで馬車2台分、作業員60人分の仕事をこなすことができたという。
![清掃車(Krupp-Straßenkehrmaschine mit Wasserkessel) @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/65cba77491a2c479ab735e3a6e61d3a3.jpg)
ステンレス製のテストモデルとして ポルシェ 911が展示してあった。ボディの一部は手作業をして成形したようで、とても美しいフォルムだ。ボディは塗装せず、研磨とブラッシングのみとある。ステンレス製なのでもちろん錆ないが、とても高価だったようだ。
![ポルシェ 911(Porsche 911 S Stainless-Steel ) @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/6d14c1407662fcc3f4ba39bbf307d879.jpg)
車関係は技術のブースも充実している。メルセデスのV-10ディーゼルエンジンと6輪駆動のメカニズムは実物大のモデルでは、中心の動力を全輪に分散させている様がわかるように展示されている。
![6輪駆動のメカニズム(Triebstrang eines schweren Nutzfahrzeugs mit Allradantrieb) @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/d90fc9bb9667e325bbd9a6ef0cdb3524.jpg)
BMWのラック式油圧ステアリングシステムの展示はステアリングの仕組みが理解できるように操作可能になっている。電子センサーと電気油圧変換器を使って、ステアリングは低速時は軽く動作するが、高速になるとステアリングが抵抗が大きく重くなるようになっている。
![ラック式油圧ステアリングシステム(Rack hydraulic steering system) @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/aadaa5be94322ed558a7c61152ac021b.jpg)
そして、20世紀初頭の子供向け乗り物車両までいくつか展示してあった。これらは乳母車のメーカーが製造していたらしい。
![子供の玩具の乗り物 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/e95986acbb8b01744078a19d136d9722.jpg)
オートバイ関係も充実しており ドイツ最初のスクーターであるクルップ社のスクーター(Krupp-Roller)があった。軍事企業だったクルップは第1次世界大戦後に非軍事品の生産に切替えなければならず、このようなものを作りだしたらしい。前輪駆動で155CCの単気筒4ストロークエンジンでアクセルはハンドルバーを前に押し出す方式で、ちょっと運転しにくそうであり、サスペンションもないので乗り心地はよくなかったようだ。
![クルップ スクーター(Krupp-Roller) @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/150890a8b93186fbf4c23b6435272742.jpg)
BMW博物館で見られなかった初期の頃のオートバイ BMW R57 とはこちらで出会うことができた。レースで常勝し世間に名を上げた頃のBMWのオートバイなので、巷の人気も高かったことと思う。
![BMW R57 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/f30c9ed87a9d2126a8dd2bf1cd2c9ddb.jpg)
また、珍しいことにツェンダップ / ツュンダップ(Zündapp)のオートバイの展示が充実している。1917年創業で1958年からミュンヘンに移った同社は、1984年に廃業してしまったが、未だに愛好家の多いオートバイらしい。
創業者フリッツ・ノイマイヤーが設計開発した最初の量産オートバイ Zündapp Z 22 の設計思想はフォルクスワーゲンのように「すべての人のためのオートバイ」。1924年に発売されたので革新的なコンセプトだったのだろう。単気筒エンジンで、変速機はなく、後輪のベルト駆動と機構は原始的ながら取り回しが楽そうである。このZ 22は非常に人気があり、ツェンダップはこれによって大成功を収めた。キャプションには「モータリゼーションの始まりは第二次世界大戦の間も第二次世界大戦後もオートバイによって始まったのである」とあり、ドイツも英国に負けず劣らずオートバイの国だったとわかる。
![Zündapp Z 22 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/bfeaa301353d236942253589ea51c37d.jpg)
「緑の象」と呼ばれたツェンダップの大型オートバイ Zündapp KS 601の展示もある。サイドカー(Steib TR 500)を取り付けたモデルは小型車よりも安かったので、旅行用に人気が出たようだ。戦後の1951年に発売され排気量は598ccで2気筒エンジンというのは、当時としても心強い民間車両だったのだろう。
![Zündapp KS 601 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/b27921b2887c134c95525abb47e290c6.jpg)
ツェンダップはKS 601を最後に大型モーターサイクルの製造を中止し、小型 高速 低メンテナンスを売りにした Zündapp KS 125 ‘Sport’を販売する。しかし、値段に比して低パワーで売れなかったらしい。キャプションには。軽量モーターサイクルの終焉がドイツのモーターサイクル産業の衰退と重なったとあった。
![Zündapp KS125 @Deutsches Museum Verkehrszentrum](https://jtaniguchi.com/wp-content/uploads/2022/08/82c8d8c171a642e8477a8e887adeff78.jpg)