幾度となく選択に失敗したり、荷物を重くしてしまったりの経験を経て、旅行の際の靴の選択がやっと落ち着いてきた。
自分の旅の場合は街歩きに、博物館、美術館巡りが主なので、とにかく旅に出ると歩く歩く。そして夜はクラシックのコンサートやオペラにも通いたいので、カジュアルすぎる靴は履けない。
そこで、今までの旅の靴選びのノウハウをまとめて、旅に最適なアシックスの靴 アシックス 旅日和 や ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK) のインソールを紹介したい。
● 旅の靴を選ぶ際のポイント
● 快適で歩きやすい旅行靴を見つけるには
● 旅先で疲れにくい靴は、靴底(ソール)がしっかりした紐靴
● 旅行先での突然の雨などに強い靴を選び、必ず防水スプレーをひと吹き
● 旅先では汚れ落としが簡単な靴を選ぶ
● 旅では多少フォーマルな場に出くわすことも、見栄えの悪くない靴を選ぶ
● 旅行靴は日本製がよい
● 旅行ではアシックスの靴を愛用している
● 合皮(合成皮革)も旅行には良い
● 旅行靴で重宝するのがインソール
● 旅の靴にはビルケンシュトック(BIRKENSTOCK )のインソールがお勧め
● 旅の靴を選ぶ際のポイント
旅行の際の靴選びで大切なのは、以下の5項目と感じている。
・快適で歩きやすい
・疲れにくい
・雨、泥などに強い
・汚れ落としが簡単
・見た目が悪くない
これらを順を追って説明してみたいと思う。
● 快適で歩きやすい旅行靴を見つけるには
博物館や美術館巡り、そして街の散策が大好きで、1日中外を歩き続ける。そこで、歩きやすさはとても大切。足が痛くなったり、マメなんかが出来ようものなら、旅が台無しになるので、快適性は最も重要なポイント。
靴屋では時間をかけて靴を選び、必ず「両足」を通して、しっかり靴紐を結び、店内を歩かせてもらう。ここで妙なアタリを感じたり、踹がこすれる感じしたりする靴は選ばないことにする。
また、通気性は快適さを大きく左右するので、合皮の靴の場合は通気性が確保されているか、通気口などの対策や素材の違いも見極めたい。一口に合皮と言っても素材には種類がある。また、外見だけでなく内張の生地も大事で、見るからにケミカルで安っぽい合成繊維素材の内張は、蒸れやすいので避けたほうがよい。
● 旅先で疲れにくい靴は、靴底(ソール)がしっかりした紐靴
疲れる靴の靴底(ソール)は堅すぎたり、薄すぎたりするものが多い。街歩きや博物館など石畳や硬い床などを歩くことが旅先では多いので、なるべく厚めの適度な弾力のある靴底の靴を選ぶのがよい。地面に足が設置した時の衝撃が緩和されると長歩きの際でも疲れにくい。
そして、しっかり足をホールドしてくれる紐靴がよい。靴紐のないスリップオンタイプの靴は、脱ぎ履きが楽で便利そうだが、旅先では靴を脱ぐ機会はそうはない。むしろ、紐靴で足に靴をフィットさせれば疲れはグッと減るので紐靴を是非選びたい。
また、ヒールが高すぎるものは絶対に避ける。ヒールが高い靴はつま先部分に荷重がかかりすぎ疲れやすい上に、外反母趾などの原因になる。また、つま先部分とかかと部分との体重負荷が大きく異なるので、 姿勢の維持に負荷がかかり疲労の原因ともなる。
● 旅行先での突然の雨などに強い靴を選び、必ず防水スプレーをひと吹き
旅先では急な雨雪など天候の影響は避けられない。朝起きたところ一面雪景色だったこともあった。また、郊外に行くと排水の悪いところも多いので、雨後のちょっとしたぬかるみを歩かざるをえないこともある。
路面が凍るシーズンなどはビブラム(Vibram)ソールのようなグリップのよい靴底(ソール)を、時には選択することも必要だ。ただ、そこまで環境が悪くなくとも、濡れた石畳や歩道は滑りやすいので、やはり靴底の材質は気に留めておいたほうがよい。
また、購入した靴はすぐに防水スプレーを満遍なくかけておく。靴の中に水が浸入してくることを防ぐ上に、靴が汚れにくくなるからだ。
● 旅先では汚れ落としが簡単な靴を選ぶ
旅先には 靴を 何足も持参できないので汚れに強い靴を選ぶのがよい。田舎のワイナリーを巡りで靴が泥だらけになったこともある。地方のファーマーズマーケットで雨に降られて、ずぶ濡れになった靴をドライヤーで乾かしたこともある。
そこまでの状況にならなくとも、1日歩くと靴が埃まみれになる。埃対策として先の防水スプレーが施されていると、さっと拭くだけ埃ははらうことができる。
本革の靴より合皮の靴は通気性や見栄えの面では多少難があるが、汚れに強い。いざとなったら水洗いもできるので、旅行では合皮の靴は選択肢として悪くない。
● 旅では多少フォーマルな場に出くわすことも、見栄えの悪くない靴を選ぶ
今やロンドンやパリなどでは、あまりクラシックのコンサートでもドレスコードを気にしなくてよくなってきたが、それでもプラハでこんなことがあった。
プラハのコンサート、ドレスコードに要注意
— ごーふぁー 🇵🇱🇨🇿🇩🇪 (@juntaniguchi) September 23, 2018
ちょっと驚いたのだが、席のランクに関係なく男性のジャケット着用率95%以上、9割以上の方がネクタイも。女性は年齢問わずフォーマルな感じで、けっして着飾る訳ではなく、黒を基調とした装い。他国のコンサート・オペラ観劇事情とはかなり異なる。 pic.twitter.com/UC19YtUHZC
このようなコンサートだけでなく、ジャケット着用が好まれるようなレストランでキャンバス地のスニーカーというのも問題だろう。旅行先では街歩きの後、そのままレストランに入ったり、オペラ鑑賞に出かけたりすることもあるので、やはり靴の見た目も大事である。
最近は短パン、スニーカーで観光地を闊歩し、そのままホテルやレストランで食事している姿をみかける、リゾート感覚であるとラフな格好も許されるのかもしれない。ただ、格式がある場所ではそうもいかない。
最近気に入っている東欧や中欧のレストランやコンサートでは地元の皆さんは、かなり良い格好をしていた。こうしたハレの空間では豪に入ればのほうが他人の気分を害さないし、 自分も気分がよい。そこで、最近はビジネスシューズに似せたウォーキングシューズも数多く販売されているので、これらを旅行では履いている。
● 旅行靴は日本製がよい
靴には、足囲(そくい/ワイズ)と言う考え方があり、親指と小指の付け根の幅、つまり足の幅の事を指す指針がある。靴を選ぶ時は足長だけを考えがちだが、実は以前から靴の本場欧州では足囲の考え方が一般的である。
足囲は「3E」等表記されているので、靴屋で見かけた方もいるだろう。日本人は一般的に足囲が大きい、つまり足の幅が広いので、海外の靴は狭く感じることが多分にある。ドイツ製の靴などは、この足囲を各種取り揃えていたりするが、実際輸入時に制限してしまうので、足囲の展開サイズはさほど多くはない。その為、日本人の足にあったサイズが多い、日本製の靴を旅では薦める。
● 旅行ではアシックスの靴を愛用している
そんな日本人の足にフィットし、ウォーキングもでき、レストランにも入れる等を考慮すると、最近よく見かけるビジネスシューズもどきのウォーキングシューズが最適だ。各社のものを試して感じたのは、アシックスの靴が抜きんでている。スポーツシューズの製造が生業の会社であるから、日本人の足を研究し尽くしているような印象を持っている。その為、履き心地や歩きやすさも格別だ。
・ asics walking(アシックスウォーキング)のシリーズ
asics walking(アシックスウォーキング)のシリーズは本革で、旅にちょうど良い靴が多い。
フォーマルで日本人の足に合うような幅広のビジネスウォーキングシューズも多く展開している。
こちらは少々カジュアルだが、なんとかレストランでもごまかしが効きそうな歩きやすそうなスニーカータイプもある。
・お勧めは アシックス 旅日和シリーズ
アシックスには旅日和というシリーズもあり、こちらは合皮で安価だが、履き心地はよく、長旅で履き潰してしまうような時はこちらを利用している。
● 合皮(合成皮革)も旅行には良い
靴と言えば、やはり本革のものが風合いや通気性などでよいが、旅行にかぎっては合皮の靴もよい。汚れに強く、雨も気にしないでよいし、洗うのも簡単だ。そして、合皮靴の軽さは旅行においては最強である。
合皮の靴は総じて見た目が安っぽくなるが、デザインを選べばなんとかなりそうだ。通気性こそ本革より悪いが、最近のものはさしたる通気性の悪さを感じない製品も多くあるので、じっくり選べば間違えることは少ない。
● 旅行靴で重宝するのがインソール
購入した靴は迷わず靴の中敷(インソール)を取り替えている。靴底(ソール)と同じくインソールの形状や質感は、足の疲れと快適性を大きく左右するからだ。靴に最初から入っているインソールはよほどの靴でないと、コスト削減で良くないものが入っているので、その効果はてきめんだ。
また、多少硬めで足裏にフィットしたインソールは姿勢を維持する働きもあるので、身体全体が疲れにくくなる。また、疲れて足に疲労がある時は多少弾力性がありホールド感があるものだと、足裏への振動も少なく、身体が休まる。そこで、良く歩く旅先では良いインソールが必須である。
尚、旅行用の靴を購入する際にインソールを入れられるかの確認はしたほうがよい。靴によっては既存のインソールが靴底に縫い付けられているものがあり、取り替えられないからだ。また、インソールが入らない形状の靴、例えば足先が極端に狭いものなどは避けたほうがよい。
● 旅の靴にはビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)のインソールがお勧め
旅で使うインソールはコルクのサンダルで有名なBIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)のものがお勧めだ。足のケアが得意なドイツの製品で、このインソールは、かかとをホールドし、土踏まずを持ち上げ、自然な形に足裏をならしてくれるので、土の上を歩くような自然な歩行をもたらしてくれる。
普段使いしているのが、こちらのインソール。本来は軽いスポーツ向けのインソールなのだが、軽量で適度なフィット感があるので旅には最適。靴に付属しているインソールとは異なり単にふわふわしているのではなく、柔らかいながらも足底にフィットする感覚が良い。長く歩いても疲れない上に強度もあるので安心して長歩きができる。
ビルケンシュトックは、本来コルクを使ったインソールが有名で、総じてどのインソールも硬めである。ただ、たくさん歩いた後は、これらのインソールが少々硬すぎると感じることもある。そこで、予備として旅には持って行っているのがこちら。柔らかいので、クッション性が高く、地面からの震動もうまく吸収してくれる。ちょっと疲れ気味の時には差し替えて、こちらを使用するのがよい。
インソールを差し替えると履き心地がかなり変わるので、靴を何足も旅に持っていく必要がなくなる。そういった意味でもインソールは旅の強い味方だ。