前回からの続き。今回の旅のお目当のひとつは、マウント・クックを愛でること。この山は標高3,724メートルのニュージーランドの最高峰。正式にはアオラキ/マウント・クック(Aoraki / Mount Cook)と言い、アオラキ山のほうが現地ではしっくりくるようだ。
マウント・クックへは道中2日目に麓を通り、バイクでの近くまで行こうと思った。しかし、天候が悪くその姿を拝めず断念した経緯がある。
今回のフォックス氷河へのヘリコプターツアーは多少値段がはるものの、そんなマウント・クックへの想いと人生で一度くらいはヘリコプターに乗ってみたいと思いトライしてみた。
● フォックス・グレイシャー(フォックス氷河)のヘリコプターツアー申込み
● フォックス・グレイシャー村のヘリコプターポートへ
● 氷河観光ツアー Fox Glacier – Mount Cook コースの始まり
● 高度約3000メートルでアオラキ/マウント・クックへ
● GPSで飛行ルートをトラッキング
● 氷河に降り立った後は一気に帰路へ
● フォックス・グレイシャー(フォックス氷河)のヘリコプターツアー申込み
ヘリコプターツアーの申し込みはフォックス・グレイシャー村(Fox Glacier)の目抜き通り交差点にあるツアー事務所(Glacier Helicopter)でおこなう。前日、事務所に行って申し込んだが、キャンセルは直前まで可能。10時出発の便を予約したところ、15分前に来てくれとのことだった。ちなみにFox Glacierには4件のツアー事務所があるがコースも料金も皆同じ。予約が埋まらないと相互にお客を融通しているようだった。
選んだツアーコースは「Scenic helicopter flight」と称する氷河観光ツアーの中のFox Glacier – Mount Cookのコース。搭乗時間は氷河での着陸時間を含めて30分と短いながら、フォックス氷河とアオラキ/マウント・クックを巡ることができる。
● フォックス・グレイシャー村のヘリコプターポートへ
時間になると事務所前からバスに揺られて2分ほどのヘリポートに連れていかれる。尚、バスに乗り込む際にカメラ以外は手に持つな、バック類は全て置いていけと指示された。そして、搭乗者は全員体重を量かることになる。また、ヘリコプターを降りた際、後ろのローターがある後部には行くな、窪みでは上部のローターが頭に触れるので、ヘリコプターの側は気をつけろ、などの注意を受ける。やはり、飛行機に搭乗する場合とは少々勝手が違うし、ルールも厳しめで少々怖い。
ヘリポートに着くとすぐに搭乗機が現れ、順番にヘリコプターに乗り込んで、インカムをつけてすぐに飛び立つ。ふんわりと浮く感じが初体験である。ただローターの爆音が凄まじく、インカムがないと全く人の話声は聞こえない。
● 氷河観光ツアー Fox Glacier – Mount Cook コースの始まり
最初はゆっくり飛び立っているように感じたが、みるみるうちに高度を上げ上空へ、そして眼下には大地が拡がる。フォックス氷河10数キロも続くので上空から見ても広大である。この辺りは雨量が多い地域の為、雨水が凍って氷河もぶ厚くなるらしい
そして氷河上空にさしかかると足下には自然の真っ白な造作がいっぱいに展開する。そして、氷河の細かな部分や表情が好天のおかげでつぶさに見物できる。
● 高度約3000メートルでアオラキ/マウント・クックへ
そしてヘリコプターは高度約3000メートルでアオラキ/マウント・クックに向かう。すると、当初バイクで近づいてみたかったテカポ方面が横目に入ってくる。
空中周遊の最後はアオラキ/マウント・クックへのアプローチとなる。
● GPSで飛行ルートをトラッキング
この時の飛行ルートを手元のGPSでのトラッキングしたものがコチラ。標高3000m台での遊覧飛行だったようで、GPSによると最高高度3160m、最高速度290km/hを記録している。
● 氷河に降り立った後は一気に帰路へ
氷河に着陸し、10分程度散歩をさせてくれた。尚、他のツアーコースでは数時間にわたり氷河をトレッキングするツアーもある。
そして、帰りはあっという間にヘリコプターは下降していく。途中、上空からニュージーランド特有の単線の橋が見えた。橋の両側に待避レーンがあり、どちらかが渡りきるまで待つことができるようになっている。ただ、あまりに交通量が少なく待機することはほとんどない。