タクシーの運転に危険を感じることが多くなったこと、警察から不当に違反切符を切られたことから、街乗りのスクーターにもドラレコをつけることにした。物色していたところ、Apemanという安価なアクションカメラが見つかり、取り付けパーツも充実している。このアクションカメラをバイク用ドライブレコーダー(ドラレコ)に転用することにした。
取り付けは簡単、防水ケースも多少加工をして街乗り用のスクーター(バーグマン200)に早速取り付けてみた。
● ドラレコ(ドライブレコーダー)をスクーターにとりつけたくなった2つの理由
● アクションカメラをドラレコに流用する
● 格安で優れモノの中華アクションカメラを発見 ApemanとSZ-S5
● アクションカメラをスクーターに取り付ける
● アクションカメラの防水ケースを活用する
● ドラレコ(ドライブレコーダー)をスクーターにとりつけたくなった2つの理由
最近、とみに目にするタクシーの無謀運転。タクシーの運転が荒っぽいのは昔からであった。しかしながら、昨今は荒っぽいというよりも不注意な運転手が増えており、街乗りで危険を感じることが増えた。タクシー運転手は言わばプロの運転手、客を見つけての急な車線変更や急停車は以前からざらであった。ただ、それらは予測可能であるし、タクシー側も危険回避の運転には長けていた。前方にタクシー待ちの人がいればこちらも注意できるし、タクシー側も急停車するにも一応はサイドミラーを見て停車していた。
しかし、最近はサイドミラーや横を見ずに車線変更をするタクシーがとても増えている。発進の際もバイクが真横を走っている、もしくはさしかかる直前に走行車線に飛び出してくる。ウィンカーも出していないことすらある。さすがにこれは危なく予測もつかない。
更には交差点付近の駐停車禁止ゾーンで停車するタクシーも増えたので、そこから発進されると危険なことこの上ない。そんな、昨今の状況から都内を走るときもドラレコが必要ではないかと思い始めた。
もうひとつドラレコの必要性を感じたのが警察の取り締まりだ。交通安全週間で一時停止違反で反則金をとられたことがある。違反とされたのは大通りに出る手前の横断歩道停止線だった。車通りの激しい道にでるのだから、こちらが一時停止をしない訳がないし、警察官はパトカー車内におり本当に停止線まで見えていたのかも怪しい。
当然、抗議をしたが相手は警察官2人で、こちらは証明する証拠もない。言い争っても埒もあかないので抗議を断念せざるをえなかった。ただ、その時気になったのが警察官の発言である。「ドラレコがあったら捕まえなかったのか?」との問いに対して「当然、ドラレコが付いているかどうかは事前に確認している」と言われたのだ。
最近はバイクにもドライブレコーダーが付いているケースも多い。警察官も違反摘発の際の争いを避けたいのだろう、違反切符をきる際に、事前にバイクのドラレコの有無を確認しているらしいのだ。そこで、こういった反則金狙いの取り締まりの餌食にならないようドラレコの必要性を感じた次第である。
● アクションカメラをドラレコに流用する
スクーターとなると、ドラレコを取り付けている方はまだ少人数だ。当り前だが、取り付け作業では電源や配線の取り回しもそれなりにたいへんであるし、本格的なバイク用のドラレコは高価である。しかし、先の街乗りで危険な運転をするタクシーの増加と先の警察官の言動があり、こうなったらなんとしてもドラレコを取り付けるほかはないと考えた。
調べてみると、オートバイ専用のドライブレコーダーではなく、アクションカメラを流用している例がたくさん出てきた。アクションカメラとは、スポーツなどを撮影する為の小型カメラである。有名なところでは GoPro などであろう。この小型で動画撮影ができるアクションカメラなら容易に小型のバイクでも使うことができる。
アクションカメラをバイクで使う為には、ヘルメットに取り付けている方と車体に取り付けている方と2種類のパターンがあった。確かにヘルメットにつけるのは視野も広くとれ合理的だが、長時間録画が可能なバッテリーが必要になる。アクションカメラで長時間録画が可能なものはかなり高額になってしまう。また、普段使いするヘルメットに大きな突起が付くのも使い回しがよくない。
一方、スクーター本体に取り付ける場合は、丁度スマホホルダー用に電源供給のケーブルをハンドルまでとりまわしてあったので、その電源を活用することができそうだ。電源供給ができれば安いアクションカメラでも長時間録画が可能である。ハンドル部分であれば撮影視野もそれなりにとれそうだし、運転しながらの操作もしやすい。
ちょうどスマホホルダーをバイクに固定するバーにはまだ余裕があり、ここにドラレコ用のカメラを取り付けられそうである。そこで、取り付けてあった Barsado スマホホルダーを横にずらして、ドラレコ用のアクションカメラを取り付けられるようにしてみた。
● 格安で優れモノの中華アクションカメラを発見 ApemanとSZ-S5
電源がとれるとなると中華製の安いアクションカメラはいくらでもある。そこでメルカリでドラレコとして使え、スクーターや自転車などに取り付けパーツがたくさん揃っているカメラを探してみた。物色していると Apemanというメーカーのものが付属パーツが豊富そうで安い。試しにApeman A66という機種を2,500円ほどで購入してみた。
バーにカメラを固定するリング型のアタッチメントやカメラの向きを調整するアタッチメントなど、値段からして信じられないほどパーツが豊富に付属している。なんと防水カメラになるケースまでついている。
その後、秋葉原でもApeman A66と同じ形をしたSZ-S5という名称のアクションカメラが1,000円あまりで売っていたので、こちらも予備として購入した。フルHD1080PのApeman A66に比べると解像度は720pと落ちるが、形式が新しい為なのか液晶画面が大きくなっている。尚、こちらはパッケージに「訳あり故に960Pで使える物も」という記述があった。
● アクションカメラをスクーターに取り付ける
アクションカメラの取り付けはパーツが豊富にあったので、特にパーツの追加購入などをせずにスマホホルダー用のバーの横に取り付けた。
バーグマン200のウインドシールド(風防)がカメラ視界の邪魔をするかと思いきや、さほど気にならない。実際撮影をしてみると振動により停止時の画面のブレはあるが、走行時は映像が見苦しいほどブレることはない。日中であれば前方の車のナンバーも写るし、夜間でも近づけばヘッドランプの灯りで前方の車のナンバーはなんとか判別ができそうだ。これであればいざと言う時の証拠写真にはなりそうである。
設定にはループ撮影もできるのでずっと撮影を続けることができるようになっている。また、microSDカードは32GBまでが対応可能なので 5時間程度の録画ができるようだ。これなら、ループ撮影の必要もない。また、3分ほどで画像保存のファイルは区切られるので、必要部分を選択するのは簡単である。
設定には光源の周波数もあり、50Hzか60Hzか選べるようになっている。関東地域は50Hzで関西地域は60Hzを選択すると蛍光灯などの周波数の影響を受けにくくなり、信号も正確に映る。
● アクションカメラの防水ケースを活用する
常時カメラをオートバイに取り付けたままにしておく為には、防水ケースに入れておいたほうがよい。そこで防水ケースに少し手を加えた。常時電源を供給する為の電源ケーブルを通す穴をケースに開ける必要がある為だ。ケースはプラスティック製なので、位置の目安をつけて電動ドリルで穴を開けた。
穴を開けたあとはヤスリなどで穴の大きさを調整し、ケーブルの厚みギリギリのサイズとした。
尚、長距離を走る際にはエアコンの配管用のパテでケーブルと穴の隙間は埋める予定である。しかし、日常使いでは、多少の雨なら侵入しそうもないので、その必要はなさそうだ。
そして、付属しているパーツを使い、バイクに取り付ける。防水ケースはネジでしっかり固定できるので安心である。
この防水ケースはハウジングも堅牢なので、カメラを取り付けたままオートバイを放置しても問題はなさそうだ。