オートバイの空気圧はマメな確認が必要である。タイヤの空気圧が充分ではない場合、後輪はスリップしやすくなり、前輪はタイヤが切れ込む為にハンドルがとられるので危険である。
そもそもタイヤの空気がぬけた状態では、タイヤに負荷がかかって変形したまま走行することになり、タイヤの劣化が著しく進む。また、タイヤが潰れたままでの走行は、本来ゴムが摩耗するセンター部分に加えてサイドの摩耗も激しくなり、ブロックパターンも不均等に消耗され、タイヤのひび割れの原因にもなる。
● 便利なエアバルブ エクステンション と エアーバルブジョイント
● 自宅で自由にエア補充ができる電動エアコンプレッサー
● 更にバイクの空気入れを便利にするアタッチメント
● 便利なエアバルブ エクステンション と エアーバルブジョイント
オートバイのタイヤの劣化を避ける為に、定期的にガソリンスタンドでエアの補充を欠かさないようにしている。最近はセルフのガソリンスタンドも多く、備え付けのエアキャリアー(タンク式タイヤの空気入れ)が自由に使えるので、好きなタイミングでタイヤの空気を入れることができて重宝する。
このスタンドに常備されているエアキャリアーを使う場合に便利なのが、エアバルブのアタッチメントである。ガソリンスタンドのエアキャリアーのほとんどが4輪用であり、バイクタイヤのエアバルブに向いていない。自動車用のエアキャリアーのノズルは真っ直ぐ伸びているので、バイクのエアバルブにそのまま刺すことができず、エアバルブの根本を無理に曲げながらエアを入れることになる。この方法ではバルブが劣化する上に、エア補充にも不便で空気漏れと格闘しながらのエア補充となってしまう。
また、バイクのエア補充では、ディスクブレーキのプレートが邪魔をして、エアバルブの先端には隙間がほとんどなく手が入りにくい。片側ディスクブレーキのスクーターであっても、後輪の片側にはエンジンがついており、エアキャリアーのノズルだけでなく、自分の手すら入れることが難しいこともある。
そこで、このタイヤ側のバルブの口先を曲げるエクステンションやジョイントが必要になる。
エア補充の際は、少しかがんだ姿勢になり、エアキャリアーのノズルを押さえながらの作業となるので、このエアーバルブジョイントがあると作業姿勢が楽になる。このエクステンションは小型なので持ち歩いたり、スクーターの工具入れにしのばせておくこともできるのでツーリングの際にも便利だ。
但し、バルブとディスクブレーキとの隙間距離などから、ノズル部分の角度が肝要となる。この角度によって使いやすさに大きな差が生じる上、バイクの車種によっては適正な角度が異なる為だ。現在は135°のものが重宝しているので、最初は3個セットのエアバルブ エクステンションを購入してみるのも手である。
● 自宅で自由にエア補充ができる電動エアコンプレッサー
普段使いをするスクーターでは、タンデム(2人乗り)や買物で大量の荷物を積むことがある為、空気が抜けやすいので頻繁に空気を補充する必要がある。そこで4輪用の電動空気入れをバイクのエア補充に転用することにした。ネットでは、電動エアコンプレッサー、電動空気入れで検索するとたくさん表示されてくる。
選び方としては、空気圧が正確に計測でき、バッテリーの追加購入が可能な日本製メーカーのものがよいだろう。家庭用掃除機などとバッテリーが共有できるように、電動空気入れも同一メーカーで揃えるのも手である。
そして、これらには、自転車やボール、浮き輪用のノズルのアダプタが豊富に付属しているので、1台あるとレジャーや普段使いでも重宝する。尚、バイクの空気入れの際には、しゃがんで操作するので軽量で取り回しが楽なものがよい。また、稼働音を気にする向きもあるが、1分程度の作業でありバイクのエア補充は屋外でおこなうので、さほど気にすることはないだろう。
また、安価に済ませるなら中華製の電動エアコンプレッサーも多くある。但し、付属の空気圧計(エアゲージ)の精度が心もとないので、別途エアゲージ(空気圧計)を用意しておくのがよいだろう。
このエアゲージは、安価だが精度にも定評があるエーモン製で充分である。エア漏れは少ないし、エア抜きボタンがついているので、計りながら空気圧をこれで調整できる。また、バイクで使う為のエアゲージは、ホース付きタイプのものがよい。先の通りオートバイのエアバルブは隙間の狭いところにあるので、固定式(金属パイプが伸びた)短いタイプのものであると計測時に手間取ることになる。
● 更にバイクの空気入れを便利にするアタッチメント
この電動空気入れをバイクのエア補充用に変身させる便利なアタッチメントがある。エアゲージ専門メーカー旭産業のバイク用のエアチャック(エアゲージのノズルパーツ)C-645 である。
オートバイのタイヤバルブに適合するようにL型形状をしているので、エアバルブにしっかりと押し付けることができ、空気漏れがほとんどない。ストッパー方式のものと違って、エアバルブにねじ込んだりする手間もなく、空気も漏れにくいので、手軽かつ確実に空気を入れることができる。
このエアチャック C-645 は、旭産業が出している 変換アダプター P-D48でどのエアコンプレッサーにも簡単に取り付けることができる。そして、このバイクチャック C-645にアダプターを取り付ける方法は単にねじ込むだけである。
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これを手持ちの中華製電動空気入れ(FYLINA 電動エアコンプレッサー)に取り付けてみたところ、問題なく結合できた。
ちなみに アイリスオーヤマの充電式エアコンプレッサもマキタの充電式空気入れも先端ノズルが交換できる方式なので、このアダプタが有効である。
この旭産業 エアチャック C-645 のおかげで電動エアコンプレッサーの操作性が格段に向上した。手を入れにくいバイクのエアバルブでも、軽く指で押さえるだけでエア漏れをさせずに空気を補充できるし、手も汚れない。おかげで頻繁にエア補充し、いつも最適な空気圧を保つことができるようになった。
今使用している中華製電動空気入れ(FYLINA 電動エアコンプレッサー)は、自転車の空気入れとして安価なものを購入したのだが、今回のオートバイのエア補充も問題なくできている。また、エーモンのエアゲージで計測したところ、電動エアコンプレッサー付属の空気圧の計測計(エアゲージ)も正確であったので、日常使いではエアゲージも用いることもなくなった。
いつもエアがしっかり入ったタイヤでのバイク走行は快適で楽しい。そして、街乗りでも、ロングツーリングでも、事前に自宅で簡単にエア補充ができる環境を整えておくことで、この快適なバイクライフをひとつ実現できた。
<詳細情報>
・ エアバルブを直角に曲げるエクステンション
・ エーモン(amon) エアゲージ スタンダードグレード ゲージ 8821
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